緊急時の備えをしておく

IT業界は、フリーランスとして活動する人が多い業界だ。
プログラマーやWebデザイナーなどが、その一例だ。
企業に所属して働かないぶん仕事内容や勤務体制に一定の自由度があるが、継続的に仕事を得られるかわからない不安定要素があるのも事実だ。

職種を問わずフリーランスとして活動するためには、緊急事態に対する備えが必要になる。
ここでの緊急事態とは、おもに金銭的な問題と仕事の納期に関する問題になる。

金銭的な問題への備えとは、仕事に空白期間が生じることを想定して貯蓄をしておくことだ。
一部の人を除くと、数年先の状況がよくわからないのがフリーランスの特徴だ。
独立して経歴が浅い人ほど、継続的な仕事の確保が難しい傾向にある。
仕事がない時期が少々続いても生活ができるよう、ある程度の資金は常に確保しておくと良いだろう。
貯蓄額に正解はないが、目安として最低半年は収入がなくても生活できるようにしておくのが大事だ。

納期に関する問題への備えとは、助けを求められる人物の確保や健康の維持になる。
見積もりの甘さや急な状況の変化によって、あるいは体調悪化によって、納期に間に合わないかもしれない状況はあり得る。
その事態を予想し、手伝ってもらえそうな人物を事前に探しておくことが大事だ。
同業者のつながりは、緊急時に助かるだけではなく、仕事を得るきっかけにもなるので大切にしたいところだ。
常に他人を頼るわけにはいかないため、自身の健康維持に配慮するのはフリーランスとして最低条件の一つだ。
こうした備えはじっくり行う必要があるため、早いうちから取り組んでおくべきだろう。